2014年02月20日

InDesign CS6からKindle用epubを作成してみた

 iBookstoreのepubはけっこう複雑だが、アマゾンのKindle用のmobiファイルの作成は簡単だ。Kindleにはepubを放り込むだけでmobiファイルに変換するというKindle Previewerという強力なツールがある。InDesignからepubを書き出してKindle Previewerで変換すればよい。あとは変換前のepubを微修正するだけである。

  その前にKDPで税に関する情報を「完了」させてアメリカでの源泉徴収率を「0%」にしておかねばならない。iBookstoreはSS-4の番号を入力するだけで済んだが、KDPでは「税に関する情報」でSS-4を入力して、W-8BENの情報を送信するだけである。以前はプリントアウトしたW-8BENを郵送しなければならなかったが、現在はKDPのインタビューに沿って必要事項を入力するとそれで源泉徴収率は「0%」になる。こちらのサイトが詳しい。

◆Kindle – KDPのシステム変更(税に関する情報-W-8BEN)
http://nsp-jp.com/blog/2013/09/05/3282

 あとはmobeファイルを作成するだけ。InDesignで作成してepubにすると、そのepubを編集することで

アップルのiBookstore用
アマゾンのKindle用


の両方を作成できる。スタイルシートを書き出せば、フォントの指定が可能になる。ルビや傍点、縦中横もそのまま反映する。いまのところKindleしか試していないが、iPhoneで表示する限りヒラギノ明朝とヒラギノ角ゴはW3とW6の両方が指定通りに表示される。つまりフォントは埋め込まなくても4書体は使えた。

 KDPに申請するのはいまiPhoneアプリで配信している

◆進撃の巨人、ミスリードの謎[iTunesプレビュー]
http://bit.ly/1ciakMP

である。こちらは自前のコンテンツなので、著作権上はまったく問題がない。

 InDesignを使うのは印刷用に作成したInDesignのファイルからそのまま作成できれば便利だということがあるが、実際にやってみたところ、専用のテンプレートに貼り込む方がわかりやすい。これはなぜかというと、InDesignからepubを書き出した時、フォントサイズは「13Q」のとき、スタイルシートのフォントサイズは「1em」になるからである。つまり13Qでレイアウトしておく方がデバイスでの表示を想定しやすいからだ。

 スマホで読むのであれば、iPhoneサイズでレイアウトしておけば、たいていは問題なくリフローできるだろう。画面サイズが大きくなる場合は、可読性を低下させることは考えにくく、小さいサイズで確認しておくほうが重要だろう。KindleサイズはKindle Previewerで確認して、あとはiPhone用のazkファイルをiPhoneに取り込んで調べればほぼ校正はカバーできそうだ。

 InDesignからepubを書き出す方法はファイルメニューの[書き出し]で「EPUB」を選択して書き出すのが簡単だ。ところがこれで書き出したepubは、Kindle Previewerが受け付けないのである。困ったと思い、いろいろと探したがInDesignにはKindle用のepubを書き出すプラグインがあったことを思い出した。InDesign CS6に入れてみた。動作はしたが、縦組にならない。プラグインが古くて更新されておらず、縦組のスタイルシートが指定されないらしい。

140220-1.gif
*メタデータがないepubを変換するときのKindle Previewerるアラート。

 他にはKindleGenというツールがある。ターミナルでコマンド入力して変換すると縦組で表示できるらしい。10.8環境だがターミナルでは動作しなかった。ターミナルからKindleGenを起動させて、変換したいepubファイルを指定するだけらしいのだが、ターミナルでは

-bash: kindlegen: command not found

と表示されてしまう。変換されないのである。10.8に未対応なのだろうか。

 おかしい。こんなに難しくないはずだ。すぐにちょちょいで縦組のKindle用epubは作成できなければならない。それでもう少し調べてみた。やはりInDesignからepub書き出しが正解で、KindleのプラグインもKindleGenももはや不要であることがわかった。InDesignから書き出したepubがKindle Previewerで変換できなかったのは、単にメタデータがなかっただけという、お粗末な話だった。

◆InDesignから縦書きMOBIファイルを作る長い道のり
http://someiyoshino.way-nifty.com/ebooketc/2012/12/indesignmobi-8e.html

 メタデータなので、書き出した後Sigilで追加しても良い。おそらくタイトルが必須ということだろう。InDesignのファイル情報で入力しておけばSigilで追加する必要はない。

 やっと作成する方法がわかったので、いま細かいところを調べている。InDesignからepubを書き出すときの癖はある程度わかっているので、それに会わせてInDesignで指定するところと、あとからSigilで修正するところを切り分ければよい。画像は任意の位置に入れるには、インラインにするしかなさそうだが、インライン画像に指定したWebリンクは利かなかった。ただしiPhoneのKindleでもYouTubeのリンク(テキスト)は内蔵ビューワーで開くので、参照したい動画もリンクしておけばよい。

140220-2.gif
*Kindle PreviewerでKindle Paperwhiteをシミュレートしたもの。3つのフォントは反映されている。

140220-3.gif

*iPhone5のKindleで表紙したもの。ルビや縦中横もそのまま。見出しのフォントサイズも反映されている。

 これでKindleに申請して、iBookstoreにも申請する。アプリも申請しているので、3つのプラットフォームに書籍を並べた時のレスポンスとかを比べてみたい。なおInDesignでスタイルシートを含んだepub作成するときは、InDesign側の段落スタイルや文字スタイルである程度作り込み、Sigilで最低限必要な部分を修正すればよい。Kindle用の場合は、Sigilで編集してそのまま保存したものをKindle Previewerになげればいいので、手間はかからない。Kindleのサーバにアップしてどうなるかはこれから。


 
posted by jink0222 at 16:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | InDesign CS6からepub | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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